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tonberi & zu-cha 140SSリレー
『サクランボとクリスマス』
青い字が、tonberi
赤い字が、ずーちゃ です。
続きからどうぞ…↓
「はぁッ、そこ…」
李央は、またしても背中を丸めて身体を硬直させた。
「そこ…ンッ…あぁっ好き。」
掠れたよがる声と一緒に、伊織の耳朶を甘噛みをした。
耳を刺激される事に気が取られているのか、体内への愛撫が曖昧になった所で口元を弛ませた李央が起き上がる。
「伊織、上手だね。」
李央が起き上がったはずみで、体が遠くなり指が外れてしまう。
ちょっと不服そうに見上げれば、艶やかな黒髪を乱し、少し荒い息を吐きながら李央は伊織を見下ろしていた。
不満な気持ちも忘れて胸がドキリと高鳴る。
「気持ちよかった?」
そう言いながら、指は李央の胸の尖りを捕えていた。
胸を弄る細い指使いにニヤケた李央が屈み、伊織の唇を軽く啄む。
唇を顎から首へと移し、目の前に伊織の乳首を捉えた。
「すごくよかったよ。」
ゆっくり唇を開くと乳首を咥え舌を絡め一度吸い上げる。
更に下へずれて唇が下腹部へ辿り着くと、李央は顔を上げて伊織に言う。
「早くこれが欲しい。」
悪戯のように吸い上げられた乳首がジンジンと熱くて、その熱が中心に伝わっていく。
期待に濡れた先端に李央が顔を寄せる。
言われた言葉に其処はドクリと脈打った。
「いいよ。全部、李央のモノだから。」
そう言うと、頭を少しシーツから起こして、伊織は李央をじっと見つめた。
フッと笑った李央は伊織のモノを舐め上げる。
「全部俺のモノとか言っちゃっていいの?」
クスクス笑いながら咥え、唾液でたっぷり濡らす。
口内から引きずり出し真上を向く伊織のモノを見て、堪らないと溜息をついた。
「伊織挿れるよ?」
その上に跨いだ李央はゆっくり腰を落としていく。
「…ッ」
入り口を過ぎ、細い道を押し広げるように進み、さっき指で感じたよりもキツく絡みつくように包まれる感触に、伊織は思わず吐息を零す。
自分が李央を犯しているはずなのに、逆に感じる。
「李央も…今は…全部僕の物でしょ?」
途切れ途切れにそう言って、伊織は李央の手に指を伸ばした。
「ッ、ハッ──」
自分の体重で伊織のモノが奥まで挿る。
想像以上の質量に李央の息が止まるが、意識してゆっくり呼吸する。
「はあ…うん、俺は伊織のモノだよ」
伸びてきた伊織の指に気付いた李央は手を重ね、それを下腹部にあてがう。
「わかる?伊織のがここに奥まで挿ってる」
「ホントだ。」
掌に伝わる感触に、思わず伊織はふわりと微笑んだ。
恍惚とした表情で、李央の美しく割れた腹筋から腰の括れに手を滑らせていけば、李央の脚の付け根が僅かに震えた。
同時にまた締め付けられて、其処から熔けるような快感が背筋を上っていく。
「…ぁ、あ、李央、動いて。」
まだたいした刺激を受けていないのに、伊織は切羽詰まった表情を見せている。
その顔が次にどう変わるのか…どんな顔を見せてくれるのか…考えただけで李央の腰がうねる。
腰骨を捕まれたまま、李央が伊織の腹に手を突き腰を浮かせた。
「ん…あぁ…」
確かな快楽に李央は天井を仰ぐ。
続きます…
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ぽちっと↓
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