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tonberi & zu-cha 140SSリレー
『サクランボとクリスマス』
青い字が、tonberi
赤い字が、ずーちゃ です。
続きからどうぞ…↓
「イヤだよ、終わったらやめちゃうんでしょ?だったらまだヤらない。」
「そう…でも伊織、本当にヤらなくていいんだ?」
「別に、、今ヤらなくてもいいでしょ…。」
「そうだね。じゃあ…今は、ヤらなくてもいっか。」
(とか言いつつちゃっかり伊織を後ろから抱きしめる)
「やめてよ、どうせ終わったら僕のことなんてすっかり忘れて、臣のところに帰るくせに!優しくなんてしないでよ。」
ついっと顔を背けて李央を突き放すけど、涙目な伊織。
「他の男の名前を出すなんて無粋だね」
逃げていく背中を見つめてにやけると、手を伸ばし伊織の手首を掴みもう一度捕まえる。
「俺から勝手に逃げるのはダメ。終わって忘れるって勝手に思ってるのも気にくわないな」
抱き締める腕に力を込める。
「イヤだ、放せよ!李央のバカ、嫌いだ。」
この腕に身を委ねてしまいたい。そう思う気持ちと別れの予感が交差して、やるせなさに李央の腕から逃れようともがく伊織。
「伊織」
切なそうに名前を呼ぶと片腕が伊織の身体を這い上がって顎下へとべったり這うと上を向かせ、ヌッと李央の顔が伊織の肩に乗っかった。
「嫌いって…嘘つきなのはこの口?電車であんな事した仲なのに…でも身体は嘘付けないね」
もう片方の手で股間をモミモミする李央。
「あ……ッ、や、め…、」
弱い抵抗を続けるけれど、布の上からでも感じてしまう李央の巧みな指の動きに、すぐに中心が熱く反応してしまう伊織。
「ずるい…、狡いよ李央は…。」
「可愛いね、伊織は」
ニヤリと笑った李央の唇がすぐ横にある伊織の耳朶を噛む。
「機嫌は直った?」
伊織の身体をこちらに向かせて腰を抱き直すと、キスをしようと身体をかがめる李央。
深いキスは相手の事を好きになったと勘違いしてしまう。これ以上李央に惹かれていく自分が怖い。
唇が触れそうになる手前で僅かに逸らして、素直じゃない言葉を吐いた。
「早く抱いてよ、気持ちよければそれでいいんでしょ?」
「キスしながらするとすごくいいって最近気付いたんだけどなぁ」
伊織に拒否られ仕方なく腰を伸ばす。
「最後くらい…ダメ?」
気持ちのいい事に関しては諦めの悪い李央が股間をグリグリしておねだり。
「キスなんかしなくても…、」
言いながら、シャツの上から李央の身体に這わせた手が股間に辿り着くと、伊織は上目遣いに李央を見つめて口角を上げた。
「ここが気持ちよければいいんじゃないの。」
続きます…
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ぽちっと↓
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