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tonberi & zu-cha 140SSリレー
『サクランボとクリスマス』
青い字が、tonberi
赤い字が、ずーちゃ です。
続きからどうぞ…↓
「あッ 」
堪らず伊織は嬌声を上げる。
もっと奥まで、直接触ってと強請るような眼差しで見上げてくる。
「ね?可愛いでしょ?」 と、微笑む李央の顎に、臣は手を伸ばし、乱暴に唇を塞いだ。
「ンッ 」
無理な体勢で激しく貪られ李央が声を洩らせば、伊織が、「嫌だ…」と、泣きそうな声で訴えた。
李央は臣とのキスに夢中なのか伊織の声に反応しない。
どうすればこっちに気を向けてくれるかを考えていると、臣の手が李央のはだけたワイシャツの中へ伸びていくのが見える。
目を閉じていた臣が伊織を鋭く睨む、とハーネスに指を掛け、李央の根元を締め付けるベルトごと引っ張り上げた。
「ッ ……。」
勃起したそこをベルトが容赦なく食い込む。
李央は傷みに微かに眉根を寄せたが、抗う事無く引かれるままに立ち上がり、そのまま深いキスを味わう。
李央が立ち上がった弾みで、伊織はバランスを崩し床へ尻もちをついてしまった。
「はあっ、ンァ …… 臣 …ンン … 」
キス一つで李央を一瞬にしてあんな風にしてしまう臣。
悔しい。でもこのまま何もできず見てるだけなんて嫌だ。
歯を食いしばった伊織は立ち上がり、李央の肩を掴み振り向かせる。
「李央ッ!」
再び椅子に座った李央の上に跨がり、乱暴に唇を押しつけた。
臣のキスで蕩けきった咥内を、伊織は上書きするように舌で愛撫していく。
「ん、ふ …… 」
長い睫毛を微かに震わせて、李央は細く目を開けた。
「僕を見て。」
そのグレーの瞳に自分だけを映したい。
「おいっ、」
何かいいかけた臣に伊織は視線だけを向けた。
「突っ込む事しかできない臣は黙ってて。」
自分を挟んで威嚇し合っている二人に、李央はにやけずにはいられない。
「あはは、そうそう。俺は今挿れたい方なの。中に出していいんだよね?」
李央は腰を浮かせ、椅子から立ち上がると伊織を立たせ、手を引きテーブル席へと移動した。
そして少し乱暴にテーブルへ伊織を仰向けに押し倒す。
テーブルが揺れ、いくつかのグラスが倒れた。
飛び散ったアルコールが伊織のシャツを濡らし、ピンと尖った小さな乳首を浮き上がらせる。
店内は色めき立ち、テーブル席の男達は驚いて、椅子から立ち上がりはしたけれど、そこから離れる事はない。
「伊織は、見られるの好きだよね?」
李央がぐっと上体を低くし透ける乳首に唇を吸い付けた。
「アッ!」
染み込んだアルコールごと思い切り吸い上げれば、ビクンと伊織の身体が跳ねる。
「やっ、」
伊織は思わず李央の肩に手を当てて押し返そうとする。
「伊織、手が邪魔だよ。」
李央はあえて伊織の意思で、手を退けるように仕向ける。
ジュッと吸い上げては舌で転がし、唾液が滲み込んでシャツごと肌を濡らしていく。
十分に水分を与え終わると、李央はもう片方にも同じように吸い付いた。
「あぁッ 」
ぞくぞくする快感を逃そうと、また李央の肩を押し返しそうになるのを堪え、代わりに横に伸ばした手で机の縁を強く掴む。
「いい子。」
胸から顔を上げた李央は、優しく微笑み、息遣いの荒い唇を塞ぐと、舌を大きく使い愛撫するように口内を舐め回した。
「キスは好きになった?」
上顎を舐めながら離れた李央の唇が、伊織の身体を徐々に下へと移っていく。
シャツがめくれた腹部へ、あちこちキスをし、ベルトに手をかけた。
続きます…
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ぽちっと↓
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