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第二章:迷う心とタバコ味の……(33)
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胸の膨らみを掌で包んで柔らかく揉みしだき、ツンと尖った乳首を指先で転がした。
「あぁ…… ん、や……っ」
ほら、先輩の喘ぐ顔も、めちゃ可愛くて色っぽいしっ! 何より、ゆり先輩のおっぱい、デカくて柔らかくて気持ちいい。
―― あれ?…… 息子ちんがまだ、ピクリとも反応しないんですけど。
酒呑んだから? ―― いや、そんな呑んでないぞ。
ゆり先輩の腰を撫でながら、スカートをたくし上げ、その中へ手を挿し入れていく。 太股を下から上へと、ゆっくりと撫で上げて、辿り着いた薄い下着の上から、割れ目を中指でなぞった。
「あ、ぁ…… ん、だめ……」
そこは下着の上からでも分かるほどに、既にぐっしょりと濡れていて……。
これは、興奮するしかないでしょ?!
―― あれっ?あれ??? なんで?
ゆり先輩が、俺の尻をやわやわと触って、ジーンズの後ポケットの中に手を入れてきた。
「…… ね? 直接触っていいよ?」
『いいよ』って言ってるのに、強請るように甘い声。
「え? あ、うん」
言われた通り、下着の隙間から指を入れて………。
クチュクチュ……
厭らしい音が、トイレの中に響く。
「あ、っ…あぁ……ん、なおくん、も、挿れて…… いいよ」
え?
いや、そうしたいと思ってるんですけど……。
―― 俺の息子ちん、勃ってないからっ!
俺は苦し紛れに、ゆり先輩の唇を塞いだ。
これは何とかしなければ! 気まずくならないように、この場をしのぐには……。
優しく、優しく、咥内を舌で愛撫して、ゆっくりと名残を惜しむように、唇を離した。
下着と、ワンピースを、綺麗に整えてあげて、優しく抱きしめて、顔を上に向かせて、ありったけの笑顔で微笑んで……。
「やっぱり、トイレなんかで、ゆり先輩を抱くのは、気がひけるから、今日はここまでで我慢する」
と、残念そうに言ってみる。…… 納得してくれないかな。
「えー! ん~、しょうがないな、じゃあこの後ホテル行く?」
やっぱり…… うん、やっぱりそうくるよね。 でも、今夜はもう俺……。
「ごめんね、今夜は 実家に帰ってくるように言われてるし、ゆり先輩とは、ゆっくり楽しみたいから、また今度でもいいかな?」
ゆり先輩は特別だから、ゆっくり楽しみたいってとこ強調して、なるべく可愛くお願いしてみる。
「そっかぁ、帰らないといけないんじゃ、ゆっくりできないしね……。じゃ、また今度にしよっか」
「うん、ごめんね」
納得してくれて、本当に良かった。 俺は、心の中で溜め息を吐く。
また流されて、先のことも考えずに、やっちゃうとこだったから。 出来なかったのは、もしかしたら、これはこれで良かったのかもしれない。
「じゃ、私二次会行こうかな」
「うん、楽しんできてね」
先に戻っててと言って、ゆり先輩を先にトイレから出して、俺は一人トイレの中に残り、便器に座り込んだ。
はぁー、それにしても…… まさか女の子に欲情しなくなったとか、じゃないよね。
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